どうもサッコです!
高専時代に、担任に無印良品に就職したいといったら「なんだそれ」といわれて撃沈しました。
そんなボクは無印良品が大好きで、今回良品計画について書いてみました。
無印のカタログを見てるだけで幸せなボクですが
この記事を書いて無印良品がもっと好きになりました。
無印良品の魅力の根幹
無印良品の魅力はどうっやって作られているのか
そんな疑問を抱いた人もいるかと思います。
これから無印良品の魅力を解体していきます。
IDEA PARK
無印良品には「IDEA PARK」というプラットフォームがあるんです。
「IDEA PARK」では、一般の消費者が「こんな新商品があったら良いな」や「販売中止になってしまったあの商品をもう一度販売して」「この商品のこの部分がこんな風に改良されたら嬉しい」など、意見を自由に投稿ができます。
そしてその投稿には「いいね」ボタンを押して賛同したり、コメントを書いて同調したり、更に良いアイディアを出したりできる仕組みになっています。
SNSみたいですね。
この「IDEA PARK」は、無印良品が直接消費者の声を集めるために、そして消費者同士でコミュニティを盛り上げて活発に意見を交換して、よりリアルな意見を引き出すために、無印良品と消費者をつなぐパイプとしての役割を果たしているんです。
消費者の声を積極的に取り入れている企業は他にも沢山ありますが、問い合わせ窓口や意見箱などの設置を積極的におこなうにとどまり、無印良品ほど消費者が参加しやすい意見交換の場を設けている企業は他にはありません。
投稿されたリクエストは、実現すると「できました」として商品に反映されていることが分かるようになっており、消費者の声がちゃんと届いていることが分かります。
これだけ見ると、消費者の「こんな商品がほしい」といった
つまり「が、いい」という希望をかなえているように感じられます。
しかし実は、無印良品の目指すところは、究極の「で、いい」なのです。
「これがいい」ではなく「これでいい」を目指す、それが無印良品のコンセプトです。
そして、その「これでいい」は「これでいいや」ではなく「これでいいのだ」である事。
それこそが、無印良品のノーブランドへのこだわりなのです。
独自性や唯一性をブランディングして、「これがいい」や「これでなくてはならない」という強い嗜好を引き出すことを、無印良品は目指していません。
「が、いい」には微かなエゴや不協和が含まれると考えているのです。
無印良品が目指す「で、いい」には抑制や譲渡を含んだ理性が働いていると、無印良品ではそのように考えています。
しかし、安かろうの「で、いい」、あるいは間に合わせの「で、いい」、つまり「これでいいや」の「で、いい」には、僅かな不満足感と諦めが含まれます。
そうではなくて、「で、いい」は充足感と満足感が得られる「これでいいのだ」の「で、いい」でなくてはならないのです。
華美にせず、最高品質のものを贅沢に使わず、かといってコストカットにより最安値の素材を用いたりデザイン性を全く考えずに簡素なものを作ったりせず、「ちょうどいい」中間を狙うことで、本当に必要なものを必要なだけ、という「で、いい」を実現しました。
それは、地球環境や世界を取り巻く様々な問題についても目を向けてのコンセプトで、無駄をそぎ落とし、自然を上手に生かした商品開発により、地球環境へのダメージが少しでも軽くなるよう配慮しています。
人間のエゴによる「が、いい」ではなく、謙虚で質素でありながら我慢や無理をしない「で、いい」を目指すことにより、ひいては地球にも優しい商品づくりを実現できるのです。
「IDEA PARK」に投稿されるリクエストは一見「が、いい」に思えますが、消費者たちが納得できる「で、いい」を実現するために活用されています。
その証拠に「IDEA PARK」に投稿されるリクエストの多くが「こんな機能のある商品がほしい」というものであり、「こんなデザインの商品」や「色はこうで・・・」などといったデザインや個性などについてのこだわりはほとんど見られません。
機能についてのリクエストは、まさに、不満足や諦めを解消する納得の「で、いい」を目指す上で必要なことです。
消費者たちの投稿に、納得の「で、いい」を目指す意見が目立つということは、それだけ無印良品の目指す「で、いい」のコンセプトが浸透しているということです。
余計なものをそぎ落として、本当に必要なものだけを残したシンプルに「良い」ものを作る、こんな無印良品のぶれないこだわりが、ノーブランドのブランド力を磨いてきたのでしょう。